LEADING PROJECT
次世代への挑戦
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CASE.1

新しい価値を、若い力で創り出す

新規事業

会社の既存分野から飛び出して、まったく新しい分野を切り開く新規事業プロジェクト
様々な取り組みの中でもビックデータを活用し、様々なクライアントの課題を解決している先進的な取り組みがあります。共創型イノベーションとも呼べるその取り組みに挑むお二人に取材しました。

1 新規事業取り組みをはじめた経緯を教えてください
船本 2017年ごろに発足した若手社員中心の事業アイデアコンテスト(新規事業創出タスクフォース、以下、新規TF)への参加がきっかけですね。
私は当時入社7年目、日々コンサルタントの仕事をしている中で、“手触り感”というか、自分たちの仕事がどう地域のためになっているのかいまひとつ実感が得られないことに悶々としていて、何か新しいことをしたい!と思いタスクフォースへの応募を決めました。
中谷新規TFは、社内の若手を中心に公募で集まったチームです。同じような想いを抱いているメンバーと、会議室でああでもない、こうでもないと言いながら壁一面に付箋紙貼って「新しい事業」のかたちを追求しました。沢山の新規事業案が出て、企画書を作ってはプレゼンして、修正しての繰り返しでしたね。
ちなみに私は顧客と関係を築いていくコンサルタントの仕事に満足していたのですが、当時、他のメンバーに誘われてどこかに火がつき、漠然と「何か新しいことしようぜ!」みたいな思いがモチベーションだったように思えます笑
船本今思い出すと若いですね~笑 2018年に新規事業をつくる機関として㈱SVI研究所(以下、SVI)が設立されると、私たちが新規TFで検討を重ねていた「データ解析技術を活用した新規事業」のアイデアが採択され、SVIに出向が決まりました。新規TFで生まれた新規事業の卵を、㈱SVI研究所で育てる、そんなイメージですね。
2 ㈱SVI研究所とはどのような組織か教えてください
船本SVIはグループの研究開発・新規事業開発をリードするために、福山コンサルタント(以下、FCC)とは別に設立された組織です。設立前はFCC社員として、自分の業務をこなしつつ、研究開発を行っていて色々と大変だったのですが、SVIができてからはやりたいことをとことん追求できる、そんな環境で働けるようになりました。
中谷会社として若手社員によるボトムアップの新規事事業開発をバックアップする仕組みがいくつかでき、その流れに乗っかるように進めてきました。上司の方々にも応援してもらい、いろんな支えがあったからこそここまでやってこられたと思っています。
3 お二人の具体的な取り組みの内容を教えてください
船本世の中にある様々なデータを掛け合わせクライアントの課題を解決するサービスを行っています。具体的にはスマホの位置情報を活用した人流データやカーナビの車両位置情報などを元に、クライアントの課題を明確化するデータダッシュボードを開発しており、様々なジャンルの会社の意思決定材料に使ってもらっています。
中谷いわゆるビッグデータビジネス、データサイエンティストのスキルを提供するサービスです。ビッグデータビジネスは今でこそ有名なサービスがいくつかありますが、2017年頃にはまだそのような事例も少なく・・・。二人で試行錯誤しながらやっとここまで来れたって感じだよね。笑
船本かっこよく言うと、社内イノベーションですね。中谷さんとああでもない、こうでもないとカフェで議論していたころが懐かしいです。新しいことはやりたい、でもどうしたらいいか分からない、という状況でも中谷さんをはじめ同僚がいたからやり切れたんだと思いますよ。
中谷同僚というより戦友みたいな感じかな?笑 同じ想いのもと、助け合いながら仕事ができたのは、大変だったけど楽しい日々だったね。
4 今までもデータ分析は行っていると思うのですが、今回の取り組みの特徴は何でしょうか?
船本FCCはこれまで道路や交通の調査計画業務を行う上で膨大なデータを分析してきた会社なので、データ解析自体が新しいわけではないのですが、民間企業を顧客にデータ解析を行う点と、そのプロセスで社外のデータやサービスを最大限に活用する点で今までと違う取り組みになっています。
中谷今までクライアントといえば行政がほとんどで、基本的には何百ページにわたる「レポート」が成果物でした。新しいサービスは民間企業が顧客で、課題解決に向けた事業戦略の立案に役立てる「ツール」が成果物です。そのためには他社が持っているデータやサービスを活用することが最も効果的だと考え、積極的に他社との連携を進めました。人流データを例にとると、人手のカウントデータからスマホの位置情報提供サービスを行っている企業との連携にシフトしたり、分析ツールも自前のエクセルからからビッグデータ処理に向いたサービスを導入したり、連携の輪を広げていくことでサービスの範囲も拡大させることができました。
船本いろんな強みを持っている他社さんと連携し、win-winとなるようなビジネスモデルをつくってきたのも大きな特徴ですね。
5 大変だったことは何ですか?
船本いっぱいありますね~笑 何をするにも初めての経験だったので、顧客がない、商品がない、ノウハウがないといった状況から、どうやって事業として完成させられるのか、毎日が手探りでしたね。大海原に出航する冒険者の気持ちというか笑。とにかく粘りづよく、事業をつくるためには何をすべきか?と自問自答しながら一つ一つ壁を乗り越えていきました。
中谷ほんと少年漫画みたいな日々だったね笑 もともと社外の人と話す機会もそんなに多くなくて、打合せの場でどう話を持っていけばいいのかも分からず・・・。会議の後よく反省会したね。
船本はい、今となってはいい思い出ですね。こうした新規事業の取組を通して、自分の殻を破っていったような気がします。中谷さんも人が変わりましたよね?
中谷いい意味でね!?笑 もともと人前で話すことが苦手だったんだけど、あれよあれよという間に飛び込み営業したり、500人を前に講演することになったり・・・。
船本ぜんぜん人前で話せる人じゃないですか!笑
中谷仕事をする中で成長できたってことかな。仕事を通して知識面で成長することはあっても、ここまで内面が変わることもあるんだな、と自分自身が驚いています。
6 取組を行う中で気にかけていたことなどありますか?
船本社内の会話では、できるだけ気づきやアイデアを肯定するよう心がけていました。イノベーションを生み出すためにはいい意味での失敗が重要だと考えていて、否定から入らずやってみようのスタンスで話をするようにしていましたね。それから、社外の方と意見交換の場をとにかく数多くもったことですね。
中谷アイデアは人と人とのつながりやちょっとした会話のなかから生まれてくるからこそ、沢山そういう機会を作ったね。もともとのコンサルタントの仕事は1人のプロフェッショナルとして、自分の頭で考えて答えを出すことも多いのですが、一人で悶々とするのではなく誰かと話しながらアイデアをまとめる、カタチにする、そんなやり方がいつの間にか当たり前になっていきましたね。
7 クライアントからの反応はどのような感じですか?
船本「すごい!」と言ってもらえる機会がほとんどです。多くの企業はデータはあるけど使いこなせていない状況にあって、私たちが提供するサービスを通して「データの有効活用ができるようになった」と言ってもらえています。
中谷思っていた以上に喜ばれるな、というのが正直な感想で、データ分析は今までFCCで当たり前にしてきたことなんだけど、こうやってサービスの提供方法や提供先を変えることで改めてデー分析技術の価値を認識することができました。「俺たちがやってることって意外とすごいことなんだ」って笑。ずっと同じ仕事だけをしていたら、そのつよみに気がつくことはなかったんだろうなと思います。
8 今はどのような取り組みを行っているのですか?
船本2021年度をもって㈱SVI研究所としての取組みを終えました。ある程度サービスとして形になったビッグデータ事業はFCCにフィードバックして事業展開を進め、まだ完成していない卵状態の事業企画案は新しくFracti合同会社という別会社を立ち上げ、その中で検討を続けています。後者は立ち消えになる可能性もあったのですが、社長に「やってみよう!」と言ってもらえて、新会社で実現に向けて動くことになりました。
中谷ビッグデータ事業の社内横断展開を私が中心に、Fracti合同会社の取り組みを船本くんが中心になって頑張っています。
船本SVIではずっと2人でチャレンジを続けてきたなかで、最後にどちらがどの道に行くかを決めるときの話し合いは、印象深い思い出のひとつで・・・。
中谷少年漫画で一緒に戦っていた仲間が違う世界線へ旅立つ感じだったね笑
9 やりがいを感じるのはどんな時ですか?
船本常に、っていうのは大げさかもしれませんが、新規事業開発って新しくできるようになったことの連続なんです。今日はこれが出来た、アイデアが認めてもらえた、お客さんの反応がよかった・・・ってちょっとしたガッツポーズを毎日繰り返してます。
中谷小さな勝利が毎日あって、小さな成功をたたえ合える。それを仲間と一緒に味わえる環境があるのでやりがいがありますね。
10 今後の目標は何ですか?
中谷社内に同志をどんどん増やしていって、最終的には会社の色を変えていきたいなと思ってます。新しいことって分からないことばかりでなかなか一歩を踏み出しづらいものですけど、ひとりじゃなく周りの力を借りながらのチャレンジでいいと思っています。一緒に一歩を踏み出してもらえるような、そんなメンバーを増やしていきたいですね。
船本中谷チルドレンを増やす感じですか?笑
中谷いやいや!笑 弟子とか派閥とかじゃなく、能動的にアクションをするひとを束ねて大きな変化をつくっていきたいです。
船本私は事業開発を成功させることでもっと違う景色を見てみたいです。SVIの経験もとても大きかったのですが、自分の中で無意識に作っている枠みたいなものをまたさらに飛び越えていきたいなと思います。
11 最後に一言!
船本1歩踏み出すことで繋がる縁は沢山あるので、就活もラクな気持ちで1歩目を踏んでいろんな会社の人に会ってみてください!FCCは社員の「やりたいこと」と会社として「やるべきこと」をすり合わせてバックアップもしてくれるので、やってみたいことがある方、チャレンジ精神旺盛な方をお待ちしています。
中谷私たちの仕事って自分の住んでいるまちをもっとよりよくすることのできる仕事で、未来のためにもっといい社会を作りたい、と思っている人は是非福山にきてください。まちづくりはどの会社に行っても携わるポイントがあるとは思うのですが、私はFCCはそのポイントの数がとても多いと思っています。道路交通や景観といった切り口はもちろん、私たちのようなデータ解析や新規事業を通じてなど、いろんな面からまちづくりに携われる会社なので、まちをもっとよりよくしたい、そんな思いがある人と是非一緒に働いてみたいです。
中谷 俊文(入社:2007年)
所属:交通管理・計画 主任技師
(兼 Fracti 合同会社 業務執行社員)
出身学部:工学部・社会開発工学科
船本 洋司(入社:2010年)
所属:Fracti 合同会社 代表社員
出身学部:工学部 環境建設工学科