社会資本をはじめとする様々な施設について、多様なリスクの予測・評価および適切な対策の検討などを対象とする分野です。高度経済成長期に整備された各種の公共施設が順次耐用年数を迎え、特に橋梁については、点検・診断(予測・評価)・対策(補修・補強設計)などの関連業務が増加しています。とりわけ、橋梁点検の結果に基づき、修繕計画や点検スケジュールを立案する長寿命化修繕計画は、自治体を中心に国や高速道路も手がけており、最近は橋梁ヘルスモニタリングや点検自動化等の技術開発にも着手しております。
また、構造系業務も守備範囲にあり、橋梁の新規設計、取り分け最近は、整備新幹線等の鉄道構造物の橋梁設計を多く手がけており、九州新幹線の西ルート、北陸新幹線の金沢駅以西のルート、中央新幹線等の設計にも携わっています。
地震や豪雨等により被災した道路施設に対する災害復旧事業を進めるため、災害現地調査を実施して被災程度や範囲等の把握を行うとともに、災害を受けた道路施設を原形に復旧するために必要となる事業費の算定や復旧設計を実施しています。東北支社では岩手・宮城内陸地震(平成20年)や東北地方太平洋沖地震(平成23年)において、業務やボランティアとしてこれらの震災災害査定を実施しています。
また、これらの災害等に対する速やかな実施体制の構築や専門分野の技術的な助言を行うアドバイザーとして国土交通省東北地方整備局と協定を結んでいます(施設の維持補修・管理部門、環境・地質部門、情報・観測・モニタリング部門)。
安全・安心な社会資本整備に向けて
橋梁の「維持管理」
トンネルの「維持管理」
構造物の性能確認を行うためのコンクリート試験
長寿命化修繕計画の策定
衝撃振動試験~構造物の性能評価と健全度診断~
衝撃振動試験を用いた構造物の被災度判定評価
レーザースキャナーによる構造物の3次元計測調査